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小林よしのり
2014.7.27 01:55

週刊文春を読んで思うこと


週刊文春を見てみたら、いろんなことを思った。

倉敷女児誘拐監禁事件の犯人の顔がムカつく。

警察に少女のことを「自分の妻です」と言ったというから、
もう日常と非日常の区別がつけられない精神状態になっている。

徹底孤立すればこうなるんだろう。

徹底孤立しても性欲だけはあるから、その性欲も非日常に
向かっていく。

一階に監禁部屋があって、二階には壁や天井を美少女の
イラストで埋め尽くした部屋があったという。

美少女アニメ系のキャラをわしが嫌いなのは、
日常を感じないからだ。

 

靖国神社の「みたままつり」にジャニーズ系のアイドルが来て
乱痴気騒ぎをしていたらしい。

わしは一般的に人が混む場所が嫌いだが、
とうとう靖国神社もデモや乱痴気騒ぎの場所になってしまったのか。

昔の靖国神社は良かった。
遊就館も昔の方が良かった。

静謐な緊張感があって、人の死の厳かさに向き合えた。

 

日本・ロシア・北朝鮮を「新三国同盟」と表現するのは面白い。

中国を恐怖するあまり、「対中国包囲網」に躍起になっているが、
ゼニカネも食品も中国依存で、ロシア・北朝鮮に
なめられっぱなしということに気付かないのが安倍政権だ。

 

未だに東宮家のバッシング記事を作ってるが、
そもそもの問題は「男系絶対固執」の人権無視であり、
皇統が断たれる危険が増していくばかりの現実の方だ。
だが週刊誌はスキャンダルの方を選ぶ。

商売のため、大衆の俗情のため。

 

湾岸戦争で日本はカネだけ出して血を流さなかった、だから
世界から感謝されなかったと言われている。

だったら、「カネ返せ」と言うべきなのに、
自称保守派もリベラル派も、感謝されなかったことが
コンプレックスになってるそうだ。

憲法の制約があれば仕方がないことだし、戦争の資金が
なければ、戦争できないことは、今のアメリカを見れば
わかることだろう。

食料もエネルギーも軍事力も、自主防衛体制を強化すれば
いいのに、そういう教訓を得ることもなく、コンプレックスとは
理解不能だ。

 

AKSの元社長がカネ使いまくって、辞めさせられたらしい。

篠田麻里子のショップにもカネ注ぎ込んで閉店か。

一人一人の少女たちが努力をしてても、大人たちが不純なら、
その弊害が全体を蝕む日がやってくる。

少女たちのことを思えば、たとえ出入り禁止になったとしても説教
すべき時はしておこうと思ってAKB評論家を演じてきたが、
それが良かったのか悪かったのか、何にもわからない。

 

「花子とアン」の時代、華族たちは乱倫だったようだ。

「華族」も俗にまみれていた、ましてや現代の一般国民に
過ぎない、「明治天皇の「女系」の玄孫」が芸能界で俗に
まみれているのも仕方のないこと。

白蓮が美智子さまのご結婚に激しく反対したのと、
女系玄孫が女系天皇に反対するのは、どこか相似形。

週刊文春もこのことを記事にした方がいいんじゃないの?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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